ADHDが悩み事を整理するときは必ずカフェに行けと言う話。
最近Twitterでこんなツイートを見かけた。
「鬱になりやすい人とは、いつも自分のことばかり考えている人」
ふむ確かに、思い当たる内容だ。
私もどうしようもなく病んでいる時というのは大体自分のことを考えている。
他人の問題で死にそうになる程悩む人というのも少ないだろう。
でも自分のことで悩むなと言うのも無理な話だ。
だって自分の人生を生きるのは自分だけなんだから。
自分以外に誰がこんなに自分のことを考えてくれるというのか。
今回はそんな「自分のことで悩む時のお作法」を紹介したいと思う。
人が悩んでいるときというのは、心配事だけが頭の中を支配し、とめどないネット検索の海に溺れていくことが多い。
そして人が調べ物をするのは大体寝る前だ。夜はネガティブな気持ちになりやすいので余計に悩み事に拍車をかける。
「寝る前に・部屋で一人きりで・悩み事を考える」
これは最悪。
一番やっちゃダメなパターン。
じゃあどうすりゃいいんだい。ここで提案がある。
カフェに行くのだ。
時間帯は隙間時間ならなんでもいいがベストなのは午前中だ。
一日のうちで一番パフォーマンスが上がる時間帯だからだ。
実際極度の面倒くさがりの私も朝起きてすぐにブログを書くようにしている。そうするとよく考えなくてもスラスラ文章が浮かんでくるからだ。
「今日はこのことについて考えるぞ」と言う議題を見つけたら、ノートやパソコンを持って行きたいカフェに行く。
(スマホだけ持つのはあまりよくない。気が散ってゲームとかSNSを見ちゃうから)
手順はこうだ。
お気に入りのドリンクを頼んだらテーブルにノートかパソコンを広げ、今頭の中に浮かんでいる心配事や悩みを全て書き出す。
書き出したらその悩みを解決するために「具体的に何ができるか」を考える。それを隣のページに書いていく。
これだけで大混乱だった頭の中はだいぶ整理される。
人は解決策や落とし所を見つけると安心するからだ。
私の場合、この「何ができるか」のページをスマホに撮っていつでも見れるようにしておいている。
実は、私はカフェが昔から大好きである。
一人で過ごす時間がないと生きていけないタイプの人間だ。
カフェで時々過ごすようになったのは、高校生になって自由に使えるお小遣いを手に入れた頃だったと思う。私は祖父母に育てられていたのだが、複雑な家庭環境だった。
だがお金だけはあったので、小遣いとして月に2万円もらっていた。
でも浪費家なせいでその小遣いを貯めるわけでもなくカフェなどの無駄遣いに注ぎ込んでいた。
そしてカフェでやることは大体決まっていた。「自分会議」だ。
参加者も議長も自分だけの甘美な時間。お気に入りのノートと音楽を持ってカフェの人気のない奥の方の席を陣取る(ノートを見られたくないから)。
そこに「今の悩み」「解決策」「欲しいもの」「やりたいことリスト」などを書いていく。
楽しい妄想も悩んでいることも全て書き出していくのだ。
思えばこの16歳の頃から、31歳の今でもやっていることは15年間変わっていない。
その間いろいろな悩みがあったと思う。今思うと結構な修羅場を乗り越えてきた。
でもいつも変わらず私に寄り添ってくれたのはカフェと一杯のカフェラテだった。
後はお気に入りのノート。
それで「本当に改善しているのか?」「結果は出ているのか?」は微妙だったが(後から結果を精査しなかったので)、
この頭の中のぐちゃぐちゃを丁寧に解きほぐしていく時間があったからこそギリギリ健全な精神を保って生きてこれたと思う。
コーヒーの香りに包まれながら自己を内省するその時間こそが、生きるための術だったと言っても過言ではない。
今頭の中がとっ散らかってもやもやしているADHDのみんな。ぜひ今すぐにでもお気に入りのカフェに足を運んで欲しい。